1. HOME
  2. ブログ
  3. 日記
  4. 神戸東灘の障がい者福祉施設『御影倶楽部』におじゃました話

神戸東灘の障がい者福祉施設『御影倶楽部』におじゃました話

神戸東灘の障がい者就労支援施設「御影倶楽部」さん

先日、神戸市東灘区にあります「御影倶楽部」という障がい者福祉施設に見学に行ってきました。

私はギター弾き語りで音楽活動をしているのですが、その中で出会い、長らく仲良くしていただいている帆足さんご夫妻が、共に障がい者福祉に携わっているワーカーさんで、それで見学のご縁をいただきました。

「御影倶楽部」は障がいのある人々のための就労継続支援の事業をおこなっている施設で、主に近隣の酒造メーカー「白鶴」の紙パックを再利用した紙すきをしています。

その紙すきを体験させていただきに行った次第なのですが、実は今回二度目の訪問で、今回は同じく弾き語りの先輩の市村マサミさんという方と一緒に行きました。

案内してくださったのは、先述のご夫妻のトモエさん(写真)。

障がい者福祉に強い信念を持っていて、とても気さくな方です。

私たちに紙すきのやり方を教えてくれた二十歳の龍星くん(写真右)と一緒に行った市村さん。仕事中もよく冗談を言う龍星くんは、よく笑い、よく働くええ男です。

以前おじゃました時は、自分が前の仕事にモチベーションをもつことが出来ずくすぶっていた頃だったので、自分の仕事に誇りを持って働いているように思えた彼はとても輝いて見えましたが、今回もやっぱりそう見えました。

市村さん、紙すきを体験。

綺麗にできたと褒められ、新たな才能を見つけていました。

私も体験。二回目にも関わらず市村さんより下手くそでした。不器用さでは高倉健さんにも負けない自信があります。


出来上がり。

御影倶楽部では、様々な趣向を凝らした紙を作っており、こちらはその一つ。醤油を搾りかすが混ぜられています。だから少し発酵した甘い香りがします。オリジナリティあって良いですね!

紙すきの紙は、ご近所の酒造メーカー「白鶴」さんの紙パック酒「まる」の空パックをラベルを剥がして粉砕して使っています。


コロナ禍にも関わらず、「利用者さんにとっても良いことだから」と快く見学させてくださったトモエさんを初め職員の皆さん、そして紙すきを教えてくれた龍星先生並びに利用者の皆さん、ありがとうございました!

心の距離感

御影倶楽部の見学はとても有意義でした。

福祉に興味があるから行く、ということではなく、同じ町で共に暮らしながらあまり接する機会が少ないためにどこか自分とは外の世界にいる人のように感じていた人たちと関わり、触れるというのは大事なことだと改めて思いました。

「障がい者差別をなくそう!」などと声高らかに言いたいわけではなく、たとえ一日だけでも関わることで、その人と自分自身の「心の距離」を縮めることができると思うのです。

特に容姿や声に特徴のある方と関わるときには、どうしても「こわい」という感情が芽生えます。

私も、御影倶楽部でも身体の大きな利用者さんにかなり至近距離で声をかけられた時に、その感情が芽生えました。でも、少し関わるとそんな感情はすぐに消えました。(もちろん障がいの程度などによってはある程度の注意は必要だとは思いますが。)

よく「共生」という言葉が使われますが、共に生きるというのは、他でもなく自分自身の違和感や怖れ(こういった事の総称が差別や蔑視だと思っています)との向き合いができて初めて可能になっていくものだと思います。

人と一緒に人生を生きていく上で、とても大切なことを教えてくれた御影倶楽部の皆さんには有難うの気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

「御影倶楽部」について

〒658-0046
兵庫県神戸市東灘区御影本町3-9-8
阪神電鉄「御影」駅から徒歩約10分
TEL 0788430567
施設見学や紙の購入はコチラから→ 御影倶楽部公式Facebookページ

 

関連記事